君のもの。Ⅱ










―――…朝だ。



疲れていたせいか、夢も見ずに目覚めてしまった。







どうしてだろう…?



琴夜に会える、と毎日楽しみにしていた学校。



なのに、今じゃ身体を運ぶことさえが億劫で仕方なかった。





ただ、恐いだけなのかもしてない…。



琴夜に別れを告げて、すんなりともとの形に戻ってしまうことが、今の僕には辛すぎるんだ。





琴夜に会いたい…、のに。





会うのが恐くて、身体が震えてる。





僕は…、本当に弱虫だ。







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