君のもの。Ⅱ






「て、てか…お前さぁ…」



「…何?」





この時、拓海の顔までもが赤く見えたのは気のせいだったんだろうか?







「…やっぱ何でもねぇ」



「えっ…何?」



「何でもねぇって…」



「…な、…なにそれ」







よく分かんない…。



昨日、出逢ったばかりなのに。





この人といると僕が僕じゃなくなるみたいなんだ。





それは、気付いちゃいけなかった。



絶対に気付いてはいけないことでした…。









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