君のもの。Ⅱ
でも、さっき…。
『なんつーか、…ちっこくて可愛いじゃん』
思い出したとたんに顔がボッと熱くなった。
「…タカっ、そう気を落とすなよ?これは、コイツなりの愛情表現だからなっ」
愛情なんて、一つも伝わってこなかったけどね。
「何、タカって言うの?」
僕はコクリと頷いた。
「俺、悟っ!よろ~♪」
悟は僕にウインクしてきた。
「まぁ、見ての通り…こんなヤツだ」
後から拓海が呆れ気味な口調で付け足した。