君のもの。Ⅱ






「な、なにそれっ…」





僕は、拓海に顔が見えないようにそっぽを向いた。





やめてよ、顔赤くなるから…。



いくら見え見えの嘘だとしても、今の僕には拓海の言葉が嬉しくてたまらなかった。





「でも、学年の女子に手ぇ出したことには変わりねぇよな~?」



ずいっと悟が割り込んできた。



「…っるっせぇっ!!!!」





じゃれ合う二人を見ていると、自然と笑みが零れてしまう。





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