君のもの。Ⅱ






急に恥ずかしくなった僕は、またそっぽを向いた。





ホント…、拓海といるとドキドキしっぱなしだ。







「あっ!ごめんっ…俺、これから朝練あるからっ!」





突然、悟が時計を気にしながら言う。





「おう、じゃあな!」





拓海が手を振ったので、僕も小さく振ってみた。



すると、すでに走り出していた悟は、振り返りながらニコッと笑ってくれた。





うるさかったけど、いい人なんだろうな…。





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