君のもの。Ⅱ






さっき、悟とじゃれ合っていたせいか、繋いでいた手が離れている。







どうして…。



もう一度繋ぎたい、なんて…。



…どうして、そんなこと思うの?





僕は別に…、拓海のことなんて。







「…どーした?」



「……え…?」



「いや…なんか、ぼーっとしてんなーと思って」



「べ、別に…」



「また…、悩み事か?」







拓海が心配そうな表情を向けた。





悩み事…―――。







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