君のもの。Ⅱ






「泣きたいなら…、泣いていいからさ…」





拓海の手が僕の肩に触れた。





「その分、後で笑えよなっ…」



「―――……た、…くみ…」





涙が溢れ出す前に、気が付けば僕はもう拓海に抱きしめられていた。







拓海…、…ありがとう。



僕の涙は拓海の腕の中で静かに落ちていった。







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