君のもの。Ⅱ










僕は今まで周りの子たちに、嫌になるほど気にさわることを言われてきた。



それは、僕が男の子を好きになってしまったからだ。



啓太もきっと、周りからの偏見を嫌がっていたに違いない。







でも、男が男を好きになることがそんなにもおかしいことなのか。





皆と同じように恋をしているだけなのに…。





好きになった相手が、たまたま男だったってだけの話なのに…。







誰も理解してくれようとはしなかった。







< 94 / 125 >

この作品をシェア

pagetop