君のもの。Ⅱ
「ねぇっ、高橋くんってさぁ!」
彼女の名前は、宮坂 百合。
元気で明るくて、笑顔がすごく可愛いんだ。
黒髪のロングがなんとも印象深かったのを覚えている。
すごく、いい子だった…。
「好きな子とか、いないのっ?」
「まぁ、いないかなぁ…」
「えぇ~、つまんないっ!」
「…そう言う、宮坂さんはいるの?…好きな人」
「えっ…私は、…別に…」
「へぇ~、いるんだっ♪」
「えっ…!??…な、何で分かったのっ?」
「あははっ…何でだと思う?」
僕は、恋なんてまるで知らなかった。