蜜月 -love is blind-【BL】
├信用
「あ、おかえりー……って、汚っ!? 彰那どうしたの?」
狭い台所から顔を覗かせた咲都が、部屋に帰り着いた俺を見るなり嫌な顔をする。
俺のジャージは、埃と錆とですっかり汚れてしまっていた。
「……ちょっとな」
「また喧嘩でもしたの? そのTシャツの汚れ、何だか分からないけど、早く洗わないと落ちなくなるよ?」
俺は咲都に軽く返事をして、玄関から近い自室の戸を開く。
「彰那! そのままベッドに倒れ込んじゃダメだよ! シャワー浴びてからにしなよねっ!」
重い足取りの俺を見て、疲れているんだと思ったんだろう。
確かに、ベッドに倒れたい気分だ。
でも、疲れている訳じゃない。
頭から、神宮の事が離れないんだ。
神宮のことが、気になる。
今もベッドの上で小さくなっているのかと思うと……心配で堪らない。
胸の辺りがざわついて、気持ち悪い。
狭い台所から顔を覗かせた咲都が、部屋に帰り着いた俺を見るなり嫌な顔をする。
俺のジャージは、埃と錆とですっかり汚れてしまっていた。
「……ちょっとな」
「また喧嘩でもしたの? そのTシャツの汚れ、何だか分からないけど、早く洗わないと落ちなくなるよ?」
俺は咲都に軽く返事をして、玄関から近い自室の戸を開く。
「彰那! そのままベッドに倒れ込んじゃダメだよ! シャワー浴びてからにしなよねっ!」
重い足取りの俺を見て、疲れているんだと思ったんだろう。
確かに、ベッドに倒れたい気分だ。
でも、疲れている訳じゃない。
頭から、神宮の事が離れないんだ。
神宮のことが、気になる。
今もベッドの上で小さくなっているのかと思うと……心配で堪らない。
胸の辺りがざわついて、気持ち悪い。