蜜月 -love is blind-【BL】
「彰那って、よっぽど神宮くんのこと好きなんだね」
「はぁ!?」
「だってそうでしょ。今まで彰那って学校の友達と仲良くしてたことないじゃん。どこで知り合ったか分からない不良グループの人達とばっか遊んでて、心配だったんだよ」
俺が神宮を、好き、って……。
なんだ、ソレ。
「でも、神宮くんみたいなしっかりした人と友達になれたなら、僕の心配も減るかな」
咲都は、神宮のことを「しっかりした人」だと思ってるのか。
あんなにひょろっこくて、たかがドッジボールで突き指するようなヤツだぞ。
勉強ばっか出来たって、その他のことが危なっかしいんじゃ駄目だろ。
それに……。
「……っ」
「彰那? どうしたの?」
あんな弱々しい神宮を見ちまったら、やっぱ、放っとけねぇよ。
震えてた肩とか、俺の手を握ってきた神宮の手の冷たさとか。
多分、今。
神宮の弱さを知ってるのは、俺だけだ。
そう思ったらいてもたっても居られなくなって。
自室に駆け込んでTシャツを着た俺は、急いで玄関に立った。
「悪ィ。メシは先に食っててくれ」
「ちょっと、どこ行くの?」
「神宮んとこだっ!」
言い捨てて、俺は廊下に飛び出した。
「はぁ!?」
「だってそうでしょ。今まで彰那って学校の友達と仲良くしてたことないじゃん。どこで知り合ったか分からない不良グループの人達とばっか遊んでて、心配だったんだよ」
俺が神宮を、好き、って……。
なんだ、ソレ。
「でも、神宮くんみたいなしっかりした人と友達になれたなら、僕の心配も減るかな」
咲都は、神宮のことを「しっかりした人」だと思ってるのか。
あんなにひょろっこくて、たかがドッジボールで突き指するようなヤツだぞ。
勉強ばっか出来たって、その他のことが危なっかしいんじゃ駄目だろ。
それに……。
「……っ」
「彰那? どうしたの?」
あんな弱々しい神宮を見ちまったら、やっぱ、放っとけねぇよ。
震えてた肩とか、俺の手を握ってきた神宮の手の冷たさとか。
多分、今。
神宮の弱さを知ってるのは、俺だけだ。
そう思ったらいてもたっても居られなくなって。
自室に駆け込んでTシャツを着た俺は、急いで玄関に立った。
「悪ィ。メシは先に食っててくれ」
「ちょっと、どこ行くの?」
「神宮んとこだっ!」
言い捨てて、俺は廊下に飛び出した。