蜜月 -love is blind-【BL】
├ターニングポイント
顧問に言われたとおりグラウンド10周を終えた俺は、広い校庭の端にある高飛びの練習場所に居た。
高飛びをするヤツは俺以外にも何人か居る。
次々とバーを越えていくヤツらを、俺はぼーっと眺めていた。
スポーツ特待生で入ってきたヤツのフォームは綺麗で、思わず凝視してしまう。
気が付くと、記録を伸ばすには、って考えてしまっているんだ。
10周走ったせいなんだと思う。
膝が、痛み始めた。
練習が終わったらアイシングして、あと、一応テーピングも……。
そんな風に考えていると、練習を見に来た顧問が俺に話し掛けてきた。
「膝、どうかしたのか?」
「別に」
言えない。
言えばどうせ休めだとか何だとか、色々煩く言ってくるんだろ?
ついでに口うるさいヤツらも黙っちゃいないだろう。
顧問も、先輩連中も、一々相手にすんの面倒なんだよ。
それに、こんな痛みどうってことないから。
俺は、いつも通り跳べるから。
ちゃんと、記録出してみせるから。
高飛びをするヤツは俺以外にも何人か居る。
次々とバーを越えていくヤツらを、俺はぼーっと眺めていた。
スポーツ特待生で入ってきたヤツのフォームは綺麗で、思わず凝視してしまう。
気が付くと、記録を伸ばすには、って考えてしまっているんだ。
10周走ったせいなんだと思う。
膝が、痛み始めた。
練習が終わったらアイシングして、あと、一応テーピングも……。
そんな風に考えていると、練習を見に来た顧問が俺に話し掛けてきた。
「膝、どうかしたのか?」
「別に」
言えない。
言えばどうせ休めだとか何だとか、色々煩く言ってくるんだろ?
ついでに口うるさいヤツらも黙っちゃいないだろう。
顧問も、先輩連中も、一々相手にすんの面倒なんだよ。
それに、こんな痛みどうってことないから。
俺は、いつも通り跳べるから。
ちゃんと、記録出してみせるから。