蜜月 -love is blind-【BL】
「……んだ、弱ぇじゃん」
口先だけかよ、つまんねぇ。
1人がやられたことで向こうもバッチリ臨戦態勢になったみたいだ。
これみよがしにパキパキ指を鳴らす、知らないヤツ。
「てめー、1年のくせして生意気なんだよ!」
お決まりの台詞からして、知らない間に目を付けられていたらしい。
そんなの、よくあることだ。
大きな拳を振りかざして走ってくるソイツの足をめがけて、ギリギリに姿勢を落とした俺は蹴りをくれてやる。
目の前で派手に転ぶソイツは、もろに顔面をコンクリートに打ち付けたみたいだ。
口を押さえる指の隙間から、血が見える。
「あんたら一体何な訳? 文句あんならさっさと言えよ!」
「お前のそういう先輩を敬わない態度が生意気だっつーんだよ!」
「敬うも何も、てめぇら何にもしてねぇじゃん!」
実力も何も伴わないのに、先輩面だけはしっかりする。
はっきり言って、バカバカしい。
そういうどうでもいい上下関係なんかクソ食らえってんだ!
口先だけかよ、つまんねぇ。
1人がやられたことで向こうもバッチリ臨戦態勢になったみたいだ。
これみよがしにパキパキ指を鳴らす、知らないヤツ。
「てめー、1年のくせして生意気なんだよ!」
お決まりの台詞からして、知らない間に目を付けられていたらしい。
そんなの、よくあることだ。
大きな拳を振りかざして走ってくるソイツの足をめがけて、ギリギリに姿勢を落とした俺は蹴りをくれてやる。
目の前で派手に転ぶソイツは、もろに顔面をコンクリートに打ち付けたみたいだ。
口を押さえる指の隙間から、血が見える。
「あんたら一体何な訳? 文句あんならさっさと言えよ!」
「お前のそういう先輩を敬わない態度が生意気だっつーんだよ!」
「敬うも何も、てめぇら何にもしてねぇじゃん!」
実力も何も伴わないのに、先輩面だけはしっかりする。
はっきり言って、バカバカしい。
そういうどうでもいい上下関係なんかクソ食らえってんだ!