VOICE
物を隠されて、壊されて。

ボールや雑巾をぶつけられて。

机の上に、ネズミの死骸があったこともあった。

集団で暴力を受けたこともある。


エスカレートしていくいじめ。

日に日に減っていく友達。

ついに私は一人になった。


辛くて、苦しくて、何度も先生に言おうとした。


でもいえないんだ。


‘HELP‘が・・・。



‘助けて‘が・・・。


言ったら何されるかわからない。

そう考えるだけで怖くて震えが止まらなくなる・・・・。


そんなときに両親が死んで、


私から


‘声‘が


     キ    エ     タ




< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop