幸せのつぼみ。
「ど、どうなるかと思った。
膝枕…初…だよね、私。
おでこは男の子に触られるのは初めて。
ドキドキ…しすぎちゃったかも」
私は胸に手を当てて鼓動を確認した。
「不幸じゃなくて、幸せ…だなぁ」
少しニヤけながら回想+妄想をしていた。
熱、あると思われたかな。
改めておでこを触ると、普通と変わらなかった。
「よかった。あ、でも心配させちゃったかな」
しょんぼりしながら椅子に座り、考えた。
私は恋をした。
あの人に、恋をした。
それは、好きっていう気持ち。
気になるじゃなくて、好きっていう気持ち。
君がこのとき、
どう思っていたのかは、
まったく知りませんでした。