幸せのつぼみ。
**優 Side**
彼氏…。
俺はずっと考えていた。
彼氏って、思われいるんだ。
彼氏扱いされるのが…嫌?
逆に、うれしいくらいなのに。
こんな気持ちになったのは、久しぶり。
中1の夏、人を好きになったときと、
……同じだった。
そう思っていると、優梨亜ちゃんは急に立ち上がり、言った。
「私が、悪いの。
一緒に食堂に行こうっていったの、
私だから…ごめんね?」
優梨亜ちゃんは謝罪した。
「いや、いいんだよ。
誘ってくれて、嬉しい。
彼氏だと思われたって、
嫌な気はしないしね。」
とりあえずは、本音だった。
「そんな、無理して嘘付かなくても…」
優梨亜ちゃんは少し下を向く。
俺は、嘘じゃないよ?と、声をかける。