幸せのつぼみ。
「はーい、おまたせしました!」
ウェイトレスの声と同時に、
顔を上げる優梨亜ちゃん。
その顔の頬は火照り、照れたような表情。
そして、俺はオムライスに目をやった。
「あ…」
優梨亜ちゃんと俺は、2人で声をそろえた。
「お似合いのお2人にサービスです!」
ウェイトレスは、
私よくやった!とでも言いたそうに、
笑顔を浮かべていた。
「本当、ごめんね?優くん」
そろそろ、怒ってるよね?
と、悲しそうな顔で、笑う。
「そんなこと、ないんだよ?
とりあえず、食べよ?」
俺は一言、声をかけた。
*****