幸せのつぼみ。





「はーい、おまたせしました!」


ウェイトレスの声と同時に、

顔を上げる優梨亜ちゃん。



その顔の頬は火照り、照れたような表情。


そして、俺はオムライスに目をやった。



「あ…」

優梨亜ちゃんと俺は、2人で声をそろえた。


「お似合いのお2人にサービスです!」


ウェイトレスは、

私よくやった!とでも言いたそうに、


笑顔を浮かべていた。


「本当、ごめんね?優くん」



そろそろ、怒ってるよね?

と、悲しそうな顔で、笑う。



「そんなこと、ないんだよ?


とりあえず、食べよ?」



俺は一言、声をかけた。



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