妹的な存在(超短編)



それから、しばらくしてね

私、拓也のことが
好きなんだって

分かったんだ。



でもね、幼い私でもね

この気持ちを伝えたら、

もう、
会うことはないんだろうなって


たぶん、
避けられるんだろうなって


そんなことにね
なるくらいなのなら、


妹的な存在のままいようって、


つらくてもいいから、

拓也のそばにいたいって


だって、妹なら、

この関係は壊れないでしょう?
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