ツンデレな王子さま♪


「だから今…雫とまた会えてすげぇ嬉しい」


私の髪に手を絡ませそんな言葉を平気で言う桐谷を許せない。

「私は会いたくなかった」

「んな冷てぇこと言うなよ」


桐谷はスッと立ち上がると、わたしの真ん前まで来て目線を合わせるようにかがんできた。

顔が近い

距離が近くて見てられなくて目線を泳がせた。


「宮本なんかヤメテ俺の女になれよ」


そう言うと私の腰に手を回す桐谷


いやっ


「今さらなに?あの時は確かに斗真くんの事が好きだった。でもアナタは私の気持ちをズタズタにした……もうアンタなんか嫌いなの…」


目からポロポロ涙が零れ落ちた






< 119 / 218 >

この作品をシェア

pagetop