ツンデレな王子さま♪
「だから今…雫とまた会えてすげぇ嬉しい」
私の髪に手を絡ませそんな言葉を平気で言う桐谷を許せない。
「私は会いたくなかった」
「んな冷てぇこと言うなよ」
桐谷はスッと立ち上がると、わたしの真ん前まで来て目線を合わせるようにかがんできた。
顔が近い
距離が近くて見てられなくて目線を泳がせた。
「宮本なんかヤメテ俺の女になれよ」
そう言うと私の腰に手を回す桐谷
いやっ
「今さらなに?あの時は確かに斗真くんの事が好きだった。でもアナタは私の気持ちをズタズタにした……もうアンタなんか嫌いなの…」
目からポロポロ涙が零れ落ちた