ツンデレな王子さま♪
5回コールでやっと電話に出ると
いつもの輝からは考えられない低く落ち着いた声が返ってきた。
「輝なんかあったか?」
《いや…別に…ちょっと腹が痛くてよっ》
「嘘だろ?」
《…………………。》
電話越しだけどなんとなく分かった
コイツが何も答えねぇ時は何かあった時だ
一回電話を切り、雫達に目を向けた
「わり!ちょっと輝のとこ行ってくるから。男に目ぇつけられないとこで待ってて」
「え…ちょっと秀」
呼び止める雫を無視してとりあえず輝を探した。
雫達の事もこの辺バカな野郎がいそうだから心配だけど、とにかく輝を見つけねぇと
輝の行くとこはだいたい思いつく。