ツンデレな王子さま♪




とりあえず、近くにあった椅子に腰をかけ取り乱した心を落ち着かせ秀が来るのを待った

勝手に会社に来たらやっぱ迷惑だったかな?

秀…怒ってたらどうしよぉ…

そんな事を考えていると私の目の前にスーツ姿の人物が立った


見間違えるハズがない…


「秀…」

そう呼ぶと反射的に抱きついてしまった

「ぉ…おいっ、雫」

いきなり私が抱きついたせいで驚いたのか身体を離した


…………やっぱ迷惑だったよね?


「ごめんね…私帰るね…秀が熱あるって聞いたから心配で…でも大丈夫みたいだし…仕事の邪魔してごめんね…ばいばい」


とりあえずこの場から逃げたかった


ビルから出ようとしたとき


「雫!!」


秀が私の名前を呼んだ

前へ出ていた足がその場にペタリと止まった




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