ツンデレな王子さま♪
「なにやってんだよッ」
「…秀…」
手を伸ばしても届かない距離…
悲しい…苦しいよ…
溢れ出る涙を抑え先輩をはねのける
早川先輩はフッと笑うと秀を見て拳を振るった
「…ぃ…ゃ」
ボゴと鈍い音と一緒に滴り落ちる赤い血
私の目の前には唇から血を流し地面にへばりこむ早川先輩…。
秀の手には血がポタポタ落ちていた
「雫に触んじゃねぇよッ今後雫に手ぇ出したらぶっ殺す」
そう言いグイッと私の腕を引っ張る秀…。
何も言わず前を歩く秀に不安を感じた
"秀に触れたい"
いつからこう思うようになったのかな…
秀…
私ね…
「秀が好きだよ…」