ツンデレな王子さま♪
"重たい女"
そう言われてもいい
「秀に触らないで…」
これが私の精一杯の気持ち
大きな声で言ったせいで賑わっていた廊下が一気に静かになった
シーンと静まり返る廊下
ひんやり冷たい風邪が喉をかすめた
女の子からは
当然痛い姿勢
「桜井さんちょっと秀様に気にいられてるからって彼女面なんかして調子乗らないでよねっ」
「アナタなんて秀様にはお似合いじゃないんですから。ちょっと可愛いからって秀様にアピールなんてしないで下さる?」
……………
女の子はそれだけ言うと私の前まで歩いてきた
歯を食いしばって負けじと女の子を睨んだ