ツンデレな王子さま♪
体育館からはボールのトントンとリバウンドする音とみんなの鳴り止まない声…
あたし…サボっちゃったんだ…
「はぁ~…」と深いため息がこぼれて胸がキュっと締め付けられる
ダメだな…
諦めなきゃいけないのに…
諦めきれない
雫には秀がいるから大丈夫って都合のいい事を考えてるバカなあたしがいる…。
好きだから
輝が好きだから
輝の幸せを願いたい
自分の気持ちを無理やり相手に押し付けちゃいけないのに…
この気持ちは止まらないの…
この気持ちを伝えたら
きっと
輝は悲しい顔をするから…
あたしの胸の中に閉まっておきたい…