2人ずっとこのままで
「あ、でも南もそんなに学校行くような奴じゃないだろ?」

「あー…まぁなー」



そう。南と初めて会ったのも学校じゃなくて飲み会の時だし。けっこう遊んでそうだもんな…。

そこが唯一の心配…。


現に今もメール返ってこねぇし!!



「そうなんかー。あ、ならよ、今度他校の奴とかめっちゃ集まる飲み会あるから、トシの彼女も呼べよ。俺見てみたいし♪」

「…先輩、口説いたりしないで下さいよ」


ニヤニヤしてる先輩に、俺は警戒しながら言った。


「バーカ、んなんじゃねぇーよ。俺、人の女に手出さないし。しかもお前だろ?気に入ってる後輩には幸せになってほしいし」

「シン先輩……」



ガラにもなく感動することを言う先輩に、マジで涙が出そうになった。

そんな俺を見て、我に戻ったのか、先輩は顔を赤らめて『乾杯し直すぞ!』とビールを手にとった。





…俺はこんな仲間に囲まれてホントに幸せなんだ。
< 4 / 15 >

この作品をシェア

pagetop