2人ずっとこのままで
―――
――



〜♪♪♪


「ん〜…うっせぇ………」



頭がいてぇ。
携帯の着信で目が覚めた。

表示なんて見らずに、手だけ伸ばして通話ボタンを押した。



「もしもし!トシ?まだ学校来てないの?てか聞いてる!?」



………南だ!!
目がパッチリ覚めた。

あー…そうか学校行くって約束だったか…。


「わりぃ、今起きた。風呂入ってすぐ行くわ」

「バカー。屋上に溜まってるから、着いたら連絡して」



ブチッ。


俺の返事を聞かずに、一方的に切られた電話。

「完全にキレてんじゃねーか…つか今何時だ?」


12時38分と携帯に表示されている。


まだ昼かよ…と呟き俺は風呂に向かった。先輩、風呂借ります。



てかよー、別に何時に行くとかも言ってねぇし。付き合ったら付き合ったで、女ってめんどくさいな。




…でも南の事はマジ好き。



数日前のあの出来事をホントに信じていいのか…まだわからない。まぁ、まだカップルらしいこと1つもしてないから当たり前か!



あー!!

南とチューにセックス!!!



考えるだけでたまんねぇや♪




男ならではのエロい妄想をしながら、風呂へと向かった。
< 6 / 15 >

この作品をシェア

pagetop