2人ずっとこのままで
風呂から上がるとシン先輩とケンタはまだ寝ている。…起こすのもアレだしな。1人で行くか。

一服して、ワックスとスプレーで髪を整え、先輩の学ランを借りて、原チャで学校へと向かった。


無免とか関係ねー。
飲酒も喫煙も。

ホントくそガキって俺のこと。大人にならなきゃ分からない。全部が普通だと思っていたんだ。



―――
――




校門傍に原チャを停め、南に電話した。



「着いたぜーぃ」

「マジ?どこいる?」

「今校門」

「ならウチ迎えに行く♪すぐ行くね!」



…どうやら機嫌は直っているようだ。一安心。

何気に久々の対面。
て、言ってもほんの数日なんだけどな…。めっちゃ久々な感じがする。


原チャのミラーでもう一度、髪型を再確認にして南を待った。







「トシー!!」



茶髪のロング。
細い足。

決してぶりっ子ではないサバサバとした声。



全部に惚れた。
大好きな俺の彼女、南。
< 7 / 15 >

この作品をシェア

pagetop