2人ずっとこのままで
「何気久しぶり(笑)」

「だな(笑)」



いざ2人で、こう向き合うと少し照れる訳で…。何話していいか分からなくなる。でも、そんなの男じゃねぇ。俺らしくないから、平然と装う。



「とりあえずどっか行かね?二日酔いで頭痛い」

「アハハ、大丈夫?ん〜どこがいい?」

「タバコ吸えるとこならどこでも(笑)」

「なら屋上!もう皆つまんないから帰って誰もいないし♪」

「屋上好きだよなーお前」




そんな他愛のない話しをしながら屋上へと向かった。階段登ったり、いつもならかったるいし、時間だってかかるのに、不思議だ。


全部が楽しい。



あっという間に着いて、屋上の重いドアを開く。

それと同時に風が吹く。



「わぁー風すごい」

「スカート押さえなきゃパンツ見えるぞ(笑)」

「最悪(笑)見ないで〜」

「いや、スカート短すぎなんだって!」



スカートを手で押さえて、必死にめくれないように頑張る南。それさえも愛おしい。



屋上の手摺りに腕をついて、空を眺めながら2人並んだ。
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