恋の相手は白黒王子
「ただいまー」
「っ姫嘉様!!」
「無事だったんだね」
家に帰ると、神たちが駆け寄ってきた。
「…え、みんな今日は…」
「姫嘉様が危ないと聞いて、急いで帰ってきたんです」
「なのにさー、司が俺一人で行くとか言っちゃってさー」
「そうそう、俺たちの出番なしって事」
「司が…一人で?」
「おい、余計な事言うなって」
「照れんなよ、司」
「僕たちに邪魔されたくなかったんだよねー?」
司は顔を真っ赤にして、必死に弁解してる。
「それより姫嘉様、お怪我などはありませんか?」
「え?あ、全然大丈夫。何ともないよ」
「良かった…」
神は安堵の表情で私を見つめる。
…て、照れる。
「姫嘉様…少し、震えているようですよ」
「…え?」
静かに神に抱き締められる。
…何が起こったの?