恋の相手は白黒王子
大広間に着くと、すっごく良い匂いがした。
何だろう…美味しそうな…。
「わぁ…っ」
扉を開けると、豪華な朝食達。
「あ、ヒメーおはようっ」
綺麗なお皿を持って、私に笑い掛ける…琉馬君。
「う…うん、おはよっ」
「勝手に食材とか調理器具、使っちゃったんだけど…大丈夫だったかな?」
「平気だと思うよ」
何か神とは違って執事って感じ、しないな。
琉馬君…は、料理担当なのかな?
「ヒメ、葵を呼んできてくれる??多分、玄関の掃除してると思うから」
「ひ、ヒメ?」
さっきからヒメって…私の事、だよね?
「うんっ!姫嘉だから、ヒメ!僕の事は琉馬で良いからっ!」
「分かった、じゃあ…呼んでくるねっ」
「お願いしまーす♪」
可愛いなぁ、ホント。