恋の相手は白黒王子

■困惑



あり得ない…あり得ないあり得ない!!!



私、高校3年生だよ!?


青春期真っ最中だよ!?




なのに、なのにぃ…。


「うるせぇな、喚(わめ)くんじゃねぇよ」



目の前には、上半身裸で、わしゃわしゃと髪を拭いている司。


…もちろん、ズボンは履いています。


「な、何で…司…」




「あ?朝風呂の何が悪ぃんだよ、つか呼び捨てとか良い度胸だな」



えぇ…みんなは呼び捨てで良いって…。



想像以上に俺様な司、さん。




「で、何の用だよ?」


「えと…朝食が出来たって、琉馬が」




「分かった、すぐ行く」


は、はぁ…。



司(面倒臭いから呼び捨て)はドライヤーで髪を乾かし始める。



濡れた髪…うん、格好良い。




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