恋の相手は白黒王子
「おっはよぉ」
大広間にいる両親に声を掛ける。
「おお、おはよう」
「おはよう、姫嘉ちゃん」
パピィ(父)は、古めのちょい悪おやじ。
でも意外と責任感があって、バリバリ仕事こなしてる。
みんなに頼られていて、とっても優しいっ。
マミィ(母)は、モデルさん。
すっごく綺麗で、スタイル抜群。
料理が超・上手で私の一番の良き理解者!
「朝ご飯、出来てるわよ」
「はぁい、顔洗ってくる」
この馬鹿でかい家に、私と両親の3人暮らし。
執事を雇う、なんていう話も出たが、それはパピィが許さなかった。
他人が家に住み着くなんて、あり得ないらしい。
だから、家事とかは全部マミィの仕事。
世話好きのマミィは喜んでやってるけど。
ちなみに私は雇いたいです、執事。
だって…何か格好良いじゃんっ!
綺麗に磨かれた洗面所で、顔を洗う。
「ふぅ」
すっきりしたぁ…。