恋の相手は白黒王子


「別に良くもないよ」


だって…心臓持たないし。

すっぴん見られるし。

花嫁修業出来ないし。



いろいろ…困る事もあるんです。



「もうちょっと姫嘉が慣れてきたら、遊びに行っても良い!?」


「もちろん」



それ、いつの話になるんだろうね。




「本当に!?まじ楽しみっ」



フフッ、と笑う椿。


ここに天使がいるんですけど。



「でもさぁ、やっぱり最初って困るよね」


「困る?」



そりゃあ、もう…。



「だってさ、空気読めないし」

「うん」



「時々、意味分かんない事言うし」


「うん」



「私もう、分かんないんだよぉ!」

…何、この展開。



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