恋の相手は白黒王子
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「つっかさぁ、仕事見つかったよ♪♪」
「悪ぃけど、もう執事は…」
「可愛い女の子のガードマンっ」
ガ…?
「それって…」
「言っちゃえば執事だね」
またかよ。
「却下。つか、女と関わりたくねぇ」
女って何であんな性格なんだ?
勝手に触ってきて、断ったら泣いて、喚いて、怒って、消える。
あんなに面倒臭い生き物はいねぇな。
「もぅ!女の子には優しく、だよ!」
「そうそう、女って良いぜ!特にヤる時の顔が…―――」
―――ガンッ!!!
「いってぇ!冗談だよ」
冗談に聞こえるか、馬鹿。
「とにかく俺はやらねぇぞ」
「…分かりました、じゃあこうしましょう」
「あ?」
「執事の仕事は、ラストにしましょう。今回も駄目だったら、お父様に相談する。どうでしょう?男の好き嫌いは、みっともないですよ」
みっともない…ねぇ。
…上等だよ。
「あぁ、分かった」