恋の相手は白黒王子
…ヤバイヤバイヤバイ。
来ないよ、椿ちゃん。
もう3時間目終わりましたけど!?
「何そわそわしてんの、姫嘉ちゃん?」
隣のガリ勉男子に、クスッと笑われる。
…ムカツク。
「別に」
とりあえず、冷たく回避。
「あ、分かった。椿ちゃんがいないから寂しいんだ?仲良いもんねー」
…微妙にちげぇよ。
あー、椿!
お願い、早く来てっ!
~~♪~♪
鞄の中から、お気に入りの着メロがなった。
この着メロがなるって事は…。
「…っ、電話!」
…椿!?
急いで鞄から携帯を取り出す。
『非通知』からだった。
「…椿、どこから電話してるの?」