恋の相手は白黒王子



…ヤバイヤバイヤバイ。


来ないよ、椿ちゃん。



もう3時間目終わりましたけど!?



「何そわそわしてんの、姫嘉ちゃん?」


隣のガリ勉男子に、クスッと笑われる。

…ムカツク。



「別に」

とりあえず、冷たく回避。


「あ、分かった。椿ちゃんがいないから寂しいんだ?仲良いもんねー」



…微妙にちげぇよ。




あー、椿!

お願い、早く来てっ!



~~♪~♪

鞄の中から、お気に入りの着メロがなった。




この着メロがなるって事は…。


「…っ、電話!」



…椿!?



急いで鞄から携帯を取り出す。


『非通知』からだった。



「…椿、どこから電話してるの?」


< 49 / 140 >

この作品をシェア

pagetop