恋の相手は白黒王子
「うん、だから…執事と一緒に暮らすのよ」
そこで執事の登場ですかっ!
「もう既に雇ってあるから。明日には、来ると思う」
「はぁぁ!?」
どんだけやる事早いんですか!
「しかも4人」
ニコッと幸せそうに笑うパピィとマミィ。
ちょ、調子乗らないで下さい、ご両親。
「いい?姫嘉、あなたはこれから執事達と暮らすの」
「え、何…帰ってこないの?」
「ちょっと…いつになるかは、分からないわ」
えぇ…。
「大丈夫よ!執事達は全員イケメンだ・か・ら!!」
…それは、ありがたい。
いやいや…問題はそこじゃないからっ!
「じゃあ、私達…今日の夕方出発だから」
早っ!
パピィとマミィって、何でもかんでも、急。
いっつも言うのが遅い。
それも、大事な事ほど遅いっっ!!