恋の相手は白黒王子
いいな、って…何が?
「だって執事でしょ!?何か格好良い!」
何で?
「椿の家にも、いるでしょ?」
椿のお家も、豪邸。
執事の1人や2人ぐらい、いたっておかしくない。
私の家がおかしいんだから。
「…あれは執事っていうか、彼氏だもん」
赤面する椿…可愛いっ。
そっか、椿の彼氏は執事でもあるんだっけ。
「…執事ってさ、どうなの?」
「どうって?」
「いや、だからさ…気とか、遣わない?」
「遣わないよぉ~、何でも命令するし」
め、命令なんて出来ないよ…。
「別に気楽で良いんだよ。普通に接せば良いから」
椿は、私の不安を分かってくれたのか、そう言ってくれた。
「うん、ありがと」
やっぱり椿は頼りになる。