恋の相手は白黒王子
「……っ」
うぅ、寝れない!
時計を見ると、短い針が2を指していた。
やばいなぁ…明日、学校なのに。
「水、飲んでこよっと」
ベッドから降り、自分の部屋を出る。
…暗っ!
もう、みんな寝ちゃってるよね。
「っ…」
周りをきょろきょろと見回す。
べ、別に怖がってないからね!
―――バンッ!
「ひゃあっ!!」
既に半泣きの私。
…私、超・怖がりなんだよね……。
「何、今の?」
壁に立てかけてあった板が倒れたっぽい。
…何だし、板って!
「っ…早く行こう…」
私は小走りに大広間の奥のキッチンに向かった。