恋の相手は白黒王子
―――ガチャ。
冷蔵庫からオレンジの光が漏れる。
「えっと…、あれ?」
冷蔵庫の奥の方にある小さい缶。
「何だろう」
手にとって見ると、…まさに無印。
何にも書いてなかった。
「…気になる」
私はプシュッと開けてみた。
「あ、桃だ」
桃の匂いがする…桃水とか、かな?
美味しそう。
「飲んでもバレないよね?」
グイッと一口飲む。
「…美味しいっ」
超・美味。
最高!
その勢いで、全部飲み干してしまった。
「あり?何か良い気分らぁ…」