恋の相手は白黒王子

□意識

◆司side◆


―――むかつく。




昨日の夜、俺は寝付けなくて、部屋で考え事をしていた。



考え事っつっても、大した事じゃねぇけど。



「…駄目だ、寝れねぇ」


水でも飲もうと思って大広間に向かうと、冷蔵庫から、光が漏れていた。



「…あ?」



ガサゴソと冷蔵庫を探っている影。





正体は…。


「姫嘉…?」



呟いても、姫嘉は手を止めない。



俺に気付いてないのか。




それより、あいつが飲んでるのって…。



「ぷはっ…おいしぃ」




…酒じゃね?


「られ?何ら視界ぐるぐるぅ…れも、気持ち良いよぉ」



酔いまわんの早すぎねぇか?



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