恋の相手は白黒王子
お前、これ以上俺の理性を揺さぶるな。
「当たり前だろ。寝ろ」
「いいもん!…神の所行ってくるから!」
「…は?」
何であいつが出てくるんだよ。
「司はケチらから、優しい神のとこ行くんらもん」
「ちょっ、待てって」
俺は姫嘉の熱い腕を掴む。
「離すら!」
「行くな」
「っ…、寝るから」
「あ?」
「寝るから離すら!」
姫嘉はもの凄い力で俺を振り払い、大広間を出て行った。
「……」
姫嘉、嘘付くの下手すぎ。