彼に強引にされる
妙に誇らしげに佇むその顔に、私に一言も許さない雰囲気に、喋る気すらもへなへなと失せていく。
全然、偉くもなんともないでしょうに……。
…心なしか呼吸をするのでさえ億劫だ。
そんな私の心境の変化に気づいたのか、そうでないのか。
獣のようにギラリと底光りのする妖しい瞳が、全身を射抜いて。
「こっちを見てください」
「なっ…、ちょ、」
グイっと無理やり合わせられて惑う私に、先生はこれでもかという極上の笑顔で、私にトドメを刺したのだった。