- L O V E F O R E V E R -
「…わかった」
金髪男が言った。
「え…ッ?」
あたしは更に驚く。
「今日から…今から友達になろ。
俺の名前は結希、お前は?」
「……」
「稀依…だろ?」
「…なんで名前…」
「だから、会ってんだよ、俺ら。
…稀依が覚えてないだけで」
そう言った金髪男こと、結希は
悲しそうにあたしを見た。
「俺は稀依のこと、
ずっと前から好きだった」
結希はそう言うと、
恥ずかしいのか顔を赤くして
いつまにか先に行ってしまった
他の男たちを追うように去っていった。
しばらく動けないあたしは
結希が見えなくなるまで
結希の背中を見つめた。