- L O V E F O R E V E R -
結希ね背中が見えなくなって
あたしは亜樹に視線を戻そうとした。
その時。
「稀依ーッ!!」
今日で何回聞いたのだろうか。
あたしは振り向いた。
振り向いた先にはまたもや結希。
「…あのさ」
急に小さくなった結希の声に
あたしは迷いながらも返事した。
「何よ!早く言ってよ!」
すると結希はビックリした顔になった。
けど、すぐに笑顔になり
「約束して!!」
と言った。
「約束?」
「そう、約束。
…もし、俺たちが同じ高校に入ったら
…俺と付き合って、稀依」
「……」
黙り込むあたしを
結希は真剣に見つめてくる。