- L O V E F O R E V E R -
廊下中に響いた結希の声。
いや、学校全体に響いたぞ、絶対。
「やべえ!!やった!!」
いまだに嬉しそうな結希を
ただ単純に可愛いと思ってしまった。
あんなに喜んでくれるなんて
思ってもいなかったから。
あたしは恥ずかしくて
亜樹の手を握り歩きだした。
「稀依?」
そんな亜樹の声も今は耳に入らない。
ただただ顔は熱で支配されていて、
「稀依、約束だからな!!」
なん、嬉しそうな結希の声を
遠くで聞きながら学校を後にして。
オープンキャンパスは幕を閉じた。