君の愛がほしい
教室に着いたら、




「キャー健太郎君おはよう。」




クラスの女子の声が飛んで来る。




「理歌、健太郎君朝からモテモテね。」




私の親友の亜矢夏が、言った。




「みんなアイツの顔が良いだけよ。」




「理歌は対象外だもんね。」




あんな奴のどこが良いのか分からない!




人を何十分か待たせるし。




「そんなふうに思われてるならだめだな。」




直哉君がそんなこと言った。




直哉君は、亜矢夏の彼氏で健太郎の親友だ。




「直哉君なんのことなの?」




思わず訪ねてしまった。




「理歌、そんなことは、健太郎君に聞きなさい。」




アイツには、絶対聞きたくない。




それに聞いても教えてくれないし。




「それよりさぁ明日転校生来るらしいよ。」




転校生が来る?




明日!!!!!




「男なんだね。」




亜矢夏が、こんな話する時は、男に決まってる。




「うん。そうだよ。」




なんか楽しみだなぁ。
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