飛べない鳥
~プロローグ~
俺がまだ幼い頃、

道路に小鳥のヒナがいた。

きっと木から落ちたのだろう。


必死に鳴いて助けを呼んでいた──…



俺は、何も出来ず、その場所を離れていった。


何度も振り返りながら。


次の日、その場所へ行くと、そのヒナは…


死んでいた──……



俺が殺したようなもんだ。

なぜ助けなかったのだろう?

それはきっと…


俺の心に光がないからだ。


この世界に飛べない鳥っているのかな?


いるなら、その翼を俺にくれよ?


俺は、こんな世界から出ていってやるからさ…
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