飛べない鳥
俺は携帯電話を見ながら、首を傾けた。


『バカじゃねぇの』



そして携帯電話を放り投げ、キッチンへと向かい、夕食を作った。


適当に夕食を作り、適当に夕食を済ませ、ベットに持たれながら、ファッション雑誌を見ていた。



でも、思い出すのは、あの時の葵の言葉…



《俺のが唯を知ってるんで》


その言葉を思い出す度、
怒りが湧いてくる。



『だからなんだよ…』



俺はファッション雑誌を床に投げ捨て、ベットに横たわる。



天井を見上げ、
唯のことを思い出していた。



唯は葵ってやつをどう思っているのだろうか?



好きなのか?

嫌いなのか?


気になって仕方がない。


明日にでも聞こう…


俺の瞼が、ゆっくりと閉じていく。
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