飛べない鳥
『だから…告白っていうか…先生といい感じになって…』



『食べたわけ?』



『…はい』



『ふ~ん』



俺は床に座り、リモコンを持ち、テレビをつけた。


ざわつく部屋。


響は俺を見ない。

まだ照れてるのか?



『それで…付き合って欲しいって言ったら…いいって言われたんだ…』



『…ははっお前すげぇな、尊敬するよ』



俺はテレビを見ながら、
響の発言に笑ってしまった。



『あ~…まじやべぇって…俺、軽く犯罪?先生とかやっぱマズイよな?』



『さぁ?人を好きになるのに、先生だからとかって関係あんの?別に関係ねぇからいいじゃん。好きならさ』



すると急に響がベットの上に立ち上がった。



『遥斗!まじお前最高だわ!!ぜってぇ美幸を幸せにする!』



『頑張れよ、相棒』



『あったりめぇだろ!』



俺は響に向かって、手を上げた。


響はそれに気付き、
俺の手にハイタッチをした。



俺、お前に幸せになって欲しいから、頑張れよ?
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