飛べない鳥
美咲の質問に、俺は戸惑いが隠せない。


だから俺はこう言った。



『退屈してるよ』


丁度その頃エレベーターが俺の部屋がある六階に着いた。



『荷物、ありがとね』


俺は美咲に荷物を渡し、エレベーターを降りた。


すると閉じかけたドアがもう一度開いた。


ぴょんっと美咲はエレベーターを降り、にこっと笑い、もう一度俺の前に現れた。



『じゃあバイトしてみない?』



美咲は財布から一枚の紙切れを渡してきた。


俺はその紙切れを受けとる。



『なにこれ?』



『今私そこでバイトしてるの。あの大きな○○病院の近くの喫茶店で!遥斗もこない?今バイト募集中らしいの』



『バイトか…』



俺はその紙切れを眺める。

時給は900円か、

まぁ悪くないな…


でもバイトなんて、俺に出来るだろうか?
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